PayPay(ペイペイ)ってなんだろうか。
PayPayとはQRコードを使用した決済システムで、その手軽さはもちろんのこと大々的な還元キャンペーンを実施したことからも大きな話題となりました。
従来のスマートフォンを利用した決済システムでは、ユーザーはNFCなどの通信規格を満たした端末を用意し、店舗は専用の読み取り装置を用意するなど高額なコストが課題で普及の足枷となっていました。
その一方でPayPayではスマートフォンは決して高度なものは必要なく、QRコードの読み込みが行えるカメラがあれば十分で、店舗では読み取り装置も必要なくQRコードが記載されたボードを設置するのみで、電気代すらかかりません。
そんなユーザーと店舗の双方にとって便利で楽しいPayPayは現時点で一部の家電量販店やコンビニエンスストア、飲食チェーン店などで利用できますが、今後対応店舗が続々増えることが予定されており、他社に先駆けてキャッシュレス決済の覇権を握ろうとしています。
PayPayってどうやって使うの?
PayPayの利用方法は実に簡単で、iPhoneなどのiOSデバイスはApp Storeから、AndroidデバイスはGoogle Playからそれぞれアプリをダウンロード、インストールし、電話番号とパスワードを設定して新規アカウントを開設してログインするか、Yahoo Japan IDでもログインできます。
ログインするとSMSに認証コードが送信されるので、それを入力すれば登録手続きが完了です。
つづいてクレジットカード、銀行口座、Yahooマネーのいずれかの方法でPayPay残高にチャージすれば利用準備は完了です。
PayPayに対応したお店でQRコードが掲示されている場合はアプリから読み込み、会計金額を入力して画面を店頭スタッフに見せて確認してもらえば支払いが完了します。
QRコードが掲示されていない場合はアプリのバーコードの画面を店頭スタッフに提示してバーコードリーダーで読み取ってもらえば支払いが完了します。
PayPayに登録したクレジットカードで支払っても20%還元のキャンペーンは対象?
PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」の中には複数のキャンペーンがあり、特に期限は設けられていませんが、還元された金額が総額100億円に達し次第終了するとされています。
その中のひとつである「利用決済ごとに20%戻ってくるキャンペーン」は、加盟店でどんな商品をいくらで購入しても20%還元される太っ腹のサービスですが、この機会に大きな買い物をした末に対象外となっては厳しいことから利用したい支払い方法が対象となるのか気になるところです。
本キャンペーンはPayPayで利用できるPayPay残高、クレジットカード、Yahooマネーの全ての支払い方法が対象となっているため安心して利用できますが、お店の方は実店舗のみが対象となります。
オンライン決済は対象外となり0.5%還元キャンペーンの対象となってしまうのをはじめ、Alipayアプリを利用してPayPayのQRコードの読み込みをした場合も対象外となるため注意が必要です。
20回に1回とか10回に1回全額還元とかどういう意味?
PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」の中には、抽選で支払い金額の全額が還元されるキャンペーンも開催されています。
「40回に1回の確率で全額戻ってくる」は利用者全員が対象ですが、「Yahooプレミアム会員なら20回に1回の確率で全額戻ってくる」はYahooプレミアム会員の方が対象、「ソフトバンクまたはワイモバイルユーザーなら10回に1回の確率で全額戻ってくる」は、ソフトバンクとワイモバイルユーザーが対象のキャンペーンです。
PayPayを利用して支払いを行えば抽選が行われ、当選すれば最大10万円までの範囲で支払い分の全額が還元されるという嬉しいサービスで、こちらも前述のキャンペーンと合算して100億円に達成次第終了となります。
なお、いずれもあらかじめYahoo Japan IDとPayPayを連携させる必要がありますが、ソフトバンクとワイモバイルのユーザーはスマートログイン設定を済ませたYahoo Japan IDが対象です。
PayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」終了後
なんとPayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」わずか10日間で100億円の還元が終了した。
驚異的な期間で500億円程度の経済効果があったようだ。
PayPayが獲得したアクティブユーザーは190万人。これも大手クレジット会社の獲得コストの半分程度。まさにこんなプロモーション方法があるとはだれも気付いていなかったんじゃないか。今後このプロモーション方法が有効となれば大手クレジットや銀行などが同じようなキャンペーンを打ってきてもおかしくないし逆に期待したいと思う。
また国としても3000億円のキャッシュレスにたいしたポイント還元も検討している。これが始まれば3000億円還元キャンペーンも始まることになる。
しかし良いことばかりではなく問題も多い。
今回に関しては終了後もクレジットカードの不正利用が多発している。アプリの設計ミスともいえるし、どのアプリにも言えることかもしれませんがクレジットカードとアプリの連携は気をつけた方が良いという警告でもある。